誰がどこから探し出してきたのかはわからないが、廊下に祖父の大正時代の日記が置いてあった。中見るとすげー、一言目が「天皇」だった。
軍隊の中にいた時のやつだとは思うんだけど、文体や書体が古くてなかなか読みづらい。それでもまあ達筆というか、字はしっかりしてるし、中には英語で書いてある(つっても中学生英語だろうけど)ページとかもあって、やい、ハイカラなじじいだぜ、と思った。
ついでにアルバムもあって、祖父の高校時代のものから戦争で行ったと思わしきどっかの外国の島のようなものまであって、すげー、結構史的に価値がありそう、と思った。
それにしても、僕は今まで母の日記を発見したこともあるし、今回は祖父の日記もあったわけだし、家系的に日記書きの血が流れているんだろうな、ということが判明した。僕がここで日記を書いていることは、前世からの宿命だったのだ。