「裸のサル」の幸福論 (新潮新書)

「裸のサル」の幸福論 (新潮新書)

デズモンド・モリスって人は有名なので、どんなこと言ってんだろ、と思って買ってみたわけですけども。
進化とかサルとかそういう系統の本を読んでる時に頻出した名前だったと思ったけども、単に過程として出ただけだったのかな。なんというかすごく古い印象で、同一化することはできなかったな。
著者は人間のことを狩猟民族だって強調するのだけれど、あんまり狩猟民族的な部分を強調する人って最近見てないんだよな。どっちかというと採集がメインだってのを見たような。
だから狩猟本能の充足が幸福だって言われると疑問符。なんか西洋っぽい考えのような。基準となるべきなのは西洋も東洋もないもっと昔の人類(から僕らは遺伝的にはほとんど変わってないみたいなので)なのだから、そういう現在のイメージが差し挟まれる余地もないよね。
あと記述が簡単すぎて何も底に敷いてない気がした。この人のバックグラウンドはよくわからないけど、研究の成果ってよりは思索の賜物って感じで。
とりあえず、うすーく参考にしとこう。