今朝は道路拡幅の事業説明で地権者さん宅に行ってきた。交渉事のイニシアチブってどんな感じで取るものなんでしょうねー。こっち(行政)の立場としても色々なものがあって、どう動くか、みたいなのはあるね。口で勝負が決まる部分も結構あるよ。
まず地権者の方が大きな全体像で攻め、さらに個別にも攻める。総論反対、各論反対、みたいな。こちらとしても特に押す事業でもない。要は地元からの要望ゆえに設計書を外注してそこに持っていっているだけなのだ。
その場では僕の上司と地権者の方がほとんど発言をしていた。事業を進めたいはずの地元代表者と議員は黙ったまま。結局彼らも誰かの代弁者で事業自体はどうでもいいのかもな。誰が望んだものかもわからずとりあえず要望は出してみたが、身内に反対地権者がいた、という話。
電気屋でバイトしてたときに、お客さんが買ったテレビを家に配達に行ったら、テレビ棚にまったく入らなかった、ということがあった。何かを望むときに、完成形がどうなるか、なんて誰も何も想像できないんだよね。今回の話では、測量設計屋さんに図面書いてもらってあら思ってたのと違うわね、になったんだから。
あと、交渉事ではスネに傷があるほうが弱いですね。いわゆる言い返せないってやつ。正論が来るとなかなか返せない。とにかく1つの大義名分がないと事業を進めるのも難しくなりそう。
でもまあこういう席での正論なんて結局は各論です。どこかで自分中心なんです。そういう点でしっかりと準備したら打ち勝つこともできるんでしょうが、推進している僕らにしても一体何を争点にしたらいいかがわかっていないのでどうしようもないですね。シャンシャンといかなければやめればいいだけなんですけど。
まあ僕には今のところな〜んにも関係ない。