今日も相変わらず意味のない仕事。まあ仕事があるだけ普段よりはマシだけど。でも今日やってたことなんて手書きで2日かかるところをCADでささっとやれば2時間ぐらいで済むんじゃないか、ってもの。お陰で明日も仕事はあるけど、やっててもどうでもいい気分にしかならない。
そんな生産性の低い作業の中でふと思ったんだけど、僕は「バカには見えない服」が作りたいタイプの人間なんじゃないか、と。でも今やってることは、「バカに見える服」を作ることなんだ、と。
「バカには見えない服」っていうキーワードが思い浮かんだ時に、実はあれ本当にバカには見えない服だったんじゃないか、という考えが浮かんだ。バカには見えないってのを現実に即して言うと、既存の概念を飛ばして(省略して)、同じ機能に至るってことだと思う。バカには見えない服の場合、既存の概念(服とは布である、ということなど)を飛ばして、服と同じ機能(ファッション性)に至るってことだ。
あの話はもしかしてこういう風に解釈できるのかもしれない。仕立屋は真にクリエイティブで、王様はそれを理解していたかは定かではないがそれを実行した。その世界を理解できかけていたのは王様含む大人達で、それを理解するには早かった子供が世間一般の枠組から声をかけた。「おうさま ちんぽ みえてるで」
仕立屋の理屈から言えば、王様は裸ではない。自由なのだ。
まあ実際は単にアレがコレもんでチンポロ〜ン、なだけなんだけど。仕立屋も詐欺と山師*1と芸術家の紙一重なとこはあるよね(ってまあ山師でFAなんだけど)
バカには見えない、ってことは誤解される(もしくは理解されない)危険性を含むんだけど、こういううさんくさって楽しくないっすか?
さて、来る日も来る日もコピーのような仕事ばっかりだから、バカには見えないコピーでも渡してやろうかしら。つまり、たまにはパソコンのディスプレイで作業しろよ、と。

*1:投機的な事業で金儲けをたくらむ人。また、儲け話を持ちかけて他人を欺く人