仕事に行っている、という状態がこの上なく嫌なんですよ。もうなんていうか、存在として嫌。別にこれといった理由はないんです。強いて言えば、俺の本読んでる時間をジャマするから嫌だ、ってぐらい。
人と喋るのや、それとは反対に喋りたくないから背中で牽制することとか、そこにいることとか、人間のいる空間での力学みたいなのがもうほんとに嫌でたまらん。まあ、嫌でたまらんってほどではないから仕事にも行っているわけだけども。
休みがあるから逆に嫌になるのかもしれない。読みかけの本を家に置いてくる行為とかって、酷く抑圧的で人を苦しめる行為になるのではないか。
あーあ、参ったねこりゃ。


今読んでいる本にも鬱屈とさせられる原因はある。その名の通り『「満たされない心」の心理学』、という本を読んでいるのだが、あまりもフロイディアン然としているのでイライラしてくる。肛門愛とか尿道愛とか普通に使ってんじゃねえよ。「フロイトはこう言いました」ってフロイト信用するなよ!あいつリビドーしか言ってねえぞ。「どんな悩みも性欲で解決!」って感じじゃねーか。アホか。
僕は大学で心理学を勉強している時からフロイトがどうも嫌いで。ユングのほうがよっぽどいい。というかユングは好きと言ってもいい。
ユングの良さはオカルトなところにある。フロイトが嫌いな理由には、奴がやたらと「理由*1」を求めるところにある。それに対してユングはどちらかというと物語とかイメージとかでなんとなく物事を理解する、というようなところがある。つまり、分析(フロイト)と受容(ユング)、かな。
例えば物事の機微なんかを言い表そうとする場合、フロイトはその物事を細かく細かく刻んで分析し、最後にはそれを「性欲のせい」という一言で表すが、ユングの場合は神話とか昔話とか夢とかのイメージで代用して伝わらなければまた次回、みたいなイメージがある。僕はユング派のその適当さが好き。
以上も相当昔のうろ覚えの知識なんでかなりいい加減だと思うけれども、どうも僕はフロイトは合わない。例えば無意識ってのはフロイトが発見して、ユングも言及していると思うんだけど、フロイトにとって無意識ってのはチンコの化身か、でなければ悪いことが起きる理由っていう見方で、ユングにとっては芸術か未知かオカルトかみたいな感じで一種魅力的なんですよね。
…書いててあまりに知識がなくなっているので、久しぶりに勉強したくなってきた。
あと心理学って非科学的*2すぎる。それならいっそユンギストになりたい。(ダーウィンフロイトは科学的に見えてどっか違うと思うんだけど、どうも今もダーウィンフロイトを引きずってるんだろうなあ。)

*1:肛門とかチンコとか去勢とか父親とか

*2:脳とか統計とかもっと使うべき