絶望体質なのだろうけど、「よくなる」ってことが本当によくなるってことだとは信じられない。よくなるからこそ悪くなるのだと思う。
思えば農耕の発明みたいなのは非常に人間にとって素晴らしい発明だったのだろうが、その後の人口爆発、さらに下ってのエネルギー革命(蒸気機関だっけ?)までくると単純に良いだけのものってありえないのじゃないかと思えてくる。
「持続可能」な環境によい社会であろうとも、持続=つまりは長持ちなんであって、循環までには至らない。素晴らしい農業と循環を持っていた江戸時代も結局は終わってしまったのだしね。
フォードがフォード方式によってもたらした素晴らしい効果によって労働者は車が買えるようになった。そしてそれによって地球には車が溢れかえるようになり、ガソリンの需要が増大した。
ガソリンじゃダメだっつって代替燃料に変えたって大差はないのかもしれない。石炭の次は石油だったのだから。
こういうことを考えていると、世界を包括する巨大な頭脳ってものがないものかな、と思ったりする。一番バランスのいいところに物事を落ち着けて欲しい。