ストレスは溜まるけれども、それもある種の経験なのだろうな。
立場、って別に大袈裟なモンでもないんだけど、その人のいる位置によって、世の中は全然違うものに見えちゃう。
今日、住民の方から電話があって(まあ直接住民の方からかけてくるのは少ないことで、客観的にはすげーいい機会なんだと思うけど)、「7月から工事開始って看板があるのに、いつになってもはじまらない。一体いつはじまるんだ?」というような内容だった。
そうなんだよね。こういう矛盾っていうか、僕もちょっとわからなくて手のついてないところなんだけど、予想では単に工事業者の手順の問題っぽい。でさらにそれ(↑)が直接の糸口となって(上のような具体例を呼び水にして、って感じ)、さらに本質的な不満が表明された。これもいい機会。
ちょっと端折って言うと、「私達は道の拡幅を頼んだのであって、すごく軽い気持ちで道を利用しながら工事は進められると思っていた。ところがどうだい、全面通行止めかい」みたいなこと。「説明がなかったじゃないか」
うーん、これは立場なんだろうなあ。実際、発注者(まあ僕らのような行政側)からすれば、そこの人の生活はわからないわけで、道路が拡幅された状態を想像して、「便利になるからいいんじゃん?」って思うけど、生活者としては逆に発注者が道路をどのように見てるかがわからないから、「ちょっと横にアスファルト流すだけでこの道便利になるんじゃね?」思う。両者が違うことを考えてるんですよね。
今日は帰りに実際、その道の迂回路をチャリで通ってみたけど、とてつもなく遠くてウザかった!発注者としては、「迂回路のなさ」をどこまで把握してたのか?(まあ前任のことですけども)それを頼む住民の方は、それについてどこまで同意していたのか?
話がここに至るまで交差してないんですよねー。で、今急にそういう不満が出てきたりってのは明らかに交差してないことの現れ。
んでさらに僕の立場はペーペーであって、住民とも発注者とも言い切れないもの。担当にはなってるんだけど、名前は表に出してもらってない(担当は上司名義になっている)。悪いことに(いいことだったのかもしれない)、今日は上司が1日休み。斥候のようなことをやってみたけど、立場上、これは上司が必要な問題。なんともかんとも。

で、冒頭「ストレス」は以上の話ではなく、以下の話。
まあ上司はワキガで先輩がアホだっていうのは散々書いたんですが、今日はその先輩には気をつけなければならない、ということをかなりのストレスに苛まれながら思ったということです。
今日も先輩が「掲載」って字を差しながら、「これ何て読むだっけ?こうさい?」「え、けいさいのことですか?」「あ、そうか。俺やばいな」ってやりとりがあったぐらいなんで推して知ってくださいって感じなんですが、仕事のやりかたもやはりこれと同レベルなわけで。
その人、スキルは身につけられるみたいなんですよ。あと知識も。ただ、ファーストのやりかたまでしか無理で、よりベターなセカンドのやりかたがあっても、絶対マスターしないんですよね。
アリみたいなものだと想像してください。ある意味効率的なんだけど、一つの曲がりくねったルートで餌に辿り着くと、何度も何度もそのルートを通い、そのルートを強化していくんです。
それゆえにこそ、何度も何度も同じ間違いやミスを繰り返すことができるという。だから下請けである僕は、その性向を知らないとダメですね。先輩の、使えるとこと使えないとこの見極めというか。
で、今回は僕の無知によって、ミス、間違いの片棒を担ぐハメになり、正しい道への回帰のために莫大なエネルギーというか精神的虚脱感を負うことになり、それがまさに冒頭「ストレス」であったという話。
しかし、何年も同じことしてるはずなのに、仕事がほんとグチャグチャだよ・・・。先輩・・・。