税金の無駄遣い的な関連で出てくる、「何百兆円をどぶに捨てる」という言葉、これ額面通りだったらすごい問題です。紙幣をどぶに捨ててしまえばその分貨幣流通量が減る。すると、まさにデフレに加担していることになるから。
しかしこれが無駄遣いに関する批判ならその批判は当たらない。
官僚や公務員が税金をバンバン自分の好きなように使って豪遊する(実際こういう場面があるのかはわからないけど)なら、そのお金は日本経済を資することになる。お金を使わないからデフレになる、と単純に言えたもんかどうかはともかく、豪遊によって金が天下の回り物になる端緒を開くことになるのは間違いがない。
つまり効果について疑問点は出てくるにしろ、実際にどぶに捨てる行動とはまさに雲泥の差が出る。
そこまで考えていかないと、税金がどうして変な使われ方をされてしまうのかとか、最適な使われ方はどうなのかとか、そういうことを変えたり考え直させたりできるようにはならない気がする。

まずは「穴掘って埋める」ケインズを考え、さらにその次を考えると言うこと。