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故あってうちに国体選手(九州方面の人)が泊まっているんですが、今日は昼から競技場に行くらしく午前中は部屋で待機していた。
僕が歯磨きをしているとうちの祖母が彼らに対してなにやら言っている。
祖母「いくじにいくだ」
選手「(?)はい」
祖母「いくじにいくだね」
選手「はい」
うわー、見てらんない。方言通じてないよ。
祖母「なんじにいくだね」
おお、気付いたか?
選手「はい、11時ぐらいです」
「いくじ」というのはもちろん育児のことではなく、変換するなら「幾時」つまり「幾つの時」ということで日本語として意味が通じないわけじゃないけど、時間を聞く時は「何時」だよなあ。
あと「だ」というのが疑問形であるということが全然通じてないような。基本的には疑問形は語尾の上げ下げに拠ってしまうのだけど、これだけ遠い地方の人同士ではそういうのは判別しにくいのだろうなあ。
そういうのは置いておくとしてもうちの祖母は世界というものは変わらないものだという確信でもあるのか、自分の視点でしか物を見ません。これは田舎の御老人には共通することかも知れませんね。自分が他の地方の人にはわかりにくいコード(暗号)で喋っているということをどうも自覚してないんだろうなあ。