ワーク・ライフ・マザーバランス

10ヶ月の妊娠期間と、産後8週の産後休業期間は、母と子どもは不可分である。その時に父は父たろうとした場合、周辺で積極的に関与することができるだけだ。母は母であることを体験し、母であり続けたいと思う。
ところで僕は大学の時にジェンダー論という講義をロックな先生から学んだ経験もあり、それはジェンダー的な性なんだから男だって子育てするよ、と思ってしまった。具体的には、お腹の上から胎児に話しかけ、病院に付き添い、職場の有休を使い、子どもを抱く、等。産後8週以後に妻が仕事に仮復帰していったのだけれど、1月から3月までに有休を25日使ってその間に半育休的なことをした。
で、現在本格的な育休なんだけど、妻が長時間労働+休みなしでなかなか子どもと一緒にいれない。父親が「子どもに人見知りされた」というのはジェンダー的には喜劇だが、母親が「子どもに人見知りされた」というのはジェンダー的には悲劇であろう。妻は、子どもの一番が母から父に移ってしまってつらい、のであると。
あー、そういえば育児に協力的ってのは嫌だから育児の担当者になっちゃってたなあ。取り上げた、まではいかなくても、なるべく平等にできるようにしていた。相手がそうできなくなった場合に、重点が移ってしまうというのは当然と言えば当然。
母が子どもの一番でいたい、ということに対し、それはジェンダーであってセックスではないと言い切ってしまうのはつらい。男にとって子どもの一番じゃなくてもいいってのの裏返しか。現実的には自分の育った環境、または世間とかがあり、父が子どもの一番になってしまうということについてはフォローが必要なのだろう。
育児休業を急進的につかうことはショックすぎるのだ。妻が育児休業を取得している期間は夫が取得できないとか、堅いことを言ってるからラディカルに取ってしまう。また、社会の側の意識変革、啓蒙だって必要。「お母さんが大事」って世界観で、お父さんが大事になってしまうのはフォローが足りない。
今更だけど、何とか「お母さんが大事」って思ってもらえるように、時間を作ってもらえるように頑張ろう。そこに相手の職場を巻き込めないのは残念。