こんにちは、仕事

出張ハローワークがたまに市役所にくるのですが、位置付けが微妙です。ハローワークからの求人情報が市役所に備え付けられていて、たまにそれをとりにくる人がいます。ただ、インターネットでも求人情報を見ることは可能です。
求人情報は日本語だけなのですが、外国人の方が母語による求人情報を得たい、と窓口で言われることもあります。支所ではその母語によるサービス自体をしていないので、生活相談なら本庁へ、また、ハローワークなら多言語対応ですよ、という話をする。
例えば、ほとんどのブラジル人が派遣や請負で働いていて、それが雇用の調整弁として作用し、ほとんどが解雇されたなら、労働市場にはブラジル人の失業者が多数発生していることになる。ということは、母語によるポルトガル語だけの求人情報を参考にしたとして、果たしてどれだけの競合相手がいるだろうか、ということである。ハローワークの外国人窓口はパンク状態だとも伝え聞く。今からでは遅いだろうが、この地の外国人にとって、初めて漢字を読めるかどうかで仕事が得られるかどうかに影響するようになったと言えるだろう。ただ、漢字を読むことは難しすぎる。
ついでに言えば、外国人は時給が安いわけではない。特にブラジル人の時給は日本人と同じであり、さらに、同じでなければ食べていくのが難しい。工場で働いて妻子を養う日本人も多かったが、同じようにブラジル人も多かったのである。5万円からの家賃を払い、1人の妻と2人の子供を養うには、正しく日本人と同じだけの時給が必要だろう。ハローワークの求人情報で、日本人と競合するためには、外国人の生活を成り立たせる時給には足りないということもあろうかと思う。日本人であっても、単身者であったり、主婦であったり、学生であったりと、外国人の大黒柱に低給料で挑めるものは多いのだ。
外国人が留まるためには、時給水準を引き下げることが必要なんだろう。しかし、現在それができるのはアジアからの研修生だけになるのかなあ、とか思っている。謎なのはアジアからの定住者の供給元であるフィリピンだ。彼らの労働実態はもともと掴みにくかった。ラジバンダリ*1ならぬ男性フィリピン人も、日本には割と滞在しているのだ。

*1:何人かの裏は取れてないんですが