戸籍こそ背番号

住民票コードがふられた時に、「国民総背番号制だ」という反対があった。そもそもは戸籍を元に番号をふりたかったらしいが、誰かのその考えは潰えたわけだ。潰えたは潰えたが、国民総背番号制反対を言うならばそもそも戸籍こそが「国民総背番号」なのだ。国民をくまなく登録し、身分関係を管理する。諸外国にこれに類する制度は少なく、ある意味で日本は国民の特定に大成功した国家と言える。あとは番号をふるかふらないかだけの話だ。
例えば今すぐに番号をふったと同じ考えもできる。本籍を番号で表すとする。その場合、すでに市町村コードという市を特定する番号がある。市町村以下は大字、番地と続くので、各大字に任意の番号をふり、番地を繋げる。次に筆頭者を漢字コードなどから数字に直す*1。そして筆頭者を1、その配偶者を2、その子たちを順番に3、4、5とふっていき、繋げれば一つの番号になる(長いけど)。個人が完全に特定でき、国民ほぼ全てに戸籍があることから、すでに国民に一意の背番号はふられていると考えてもいいと思う。「私を番号で呼ばないで〜」っていう個人の意思は大事にすべきなんでしょうけど。でも僕は国からフルネームで呼ばれるのも嫌だなあ。

*1:ここはあんまりいいアイデアではない