住基カードを普及させろ、みたいな冊子が回っていたので読んだ。酷い話だと思った。ある市町村では50%ぐらい(全国トップ)も普及率があるらしい。罪です。
一般的には工夫を凝らしても2〜10%の普及率があれば高いほうだといえる。それ以上になるとほとんど強制的に印鑑登録証を廃止して住基カードにその機能を入れることしかないぐらい。40%〜の普及率のところはだいたい印鑑登録証を住基カードに統合しているところだった。
現時点で、市役所が発行しているカードの中で一番普及率が高いのは印鑑登録証だ。ざっと60〜80%ぐらいが普及しているのではなかろうか。市役所が行っている、純粋にオリジナルな市民課業務っていうと、実はこの印鑑登録ぐらいしかないのかもしれないのです。
これも習慣的なものなのでなんともいえないんですが、市役所があなたの印鑑を登録して証明します、っていうサービスが世の中では大変必要とされているようなんです。なぜなんでしょうね。法律で決まっているんでしょうか?でもね、当の印鑑登録には法律なんてないんです。さっきも書いたように市役所が行っている純粋にオリジナルな業務なんで、市の条例で決まっているだけなんです。だから各市町村毎に印鑑登録条例があるはずなんです。ない市町村があったっていいはずなのに、多分必ずあるでしょう。慣例なんで。
各市町村で、印鑑をその市町村に登録してある証しに、「印鑑登録証」というものを発行しています。カードや手帳のようなものが多いと思います。うちの市ではカードです。続き番号になっていて、登録していった人から順番に次のカードがあてがわれます。カードには何の仕組みもなくて、ただ続き番号である登録番号が書かれているだけです。そんなわけなんで、カードの発行も1秒ですし、印鑑登録自体も10分程度で済みます。
まあ最初っから最後までよくわからん話ですが、この仕組みはこれがこのままベストじゃないから、住基カードをこんなことしてまで普及させるのはやめたほうがいいんじゃないか、と個人的には思うのです。印鑑証明ってのも本人確認の一つだと思うんですけれども、それを市が認めるだとか証明するだとか変な話のような。自分が本人であることを証明できることが他にあるべきだと思うのです。
そんで住基カードを50%の人に広めてしまった市町村は、それ以外にどういうサービスがあるか開発してみてください。費用対効果を見極めた上で。(システム導入には1億円とかそういうお金がかかると思う)