水木しげるのコミック昭和史を読み切った。いやー濃かった。すごかった。今さらだけど、水木さんはすごい漫画家だった。
昭和初期の日本を見るということは、現代からはまさに異国を見るに等しい。異文化だ。僕も昭和という時代を9年生きているけれども、その9年だって今から考えれば隔世の感がある。テレビのチャンネルも電話のダイヤルも回していたのだ。それでも当時と同じ家に住み、外に出れば全く変わらない景色が広がっていたりもする。
温故知新。故きを温ねて新しきを知る。人間というものはそれでも同じもので、たかだか2世代ぐらい前の世代の若者と自分たちが全く変わってしまったようにも、また全く同じようにも見える。誰かがタイムスリップしてもそれはそれで普通にやれてしまうのだろうし、現代の社会でも移民というものはそういうものなのだろうと思う。