今日は図書館に行くタイミングがあったので、週間東洋経済を読んだんですが、その特集が「オフショア」だった。沖合い、という意味らしいのですが、仕事を海外等に委託すること、だそうです。
例えば仕事を細かく分解して、「ここは海外に委託できる、ここも、ここも」ってやると結構な部分が海外に委託できちゃうみたいですね。
行政でもPFI市場化テスト、官民競争入札みたいな話があって、低いといわれる日本のホワイトカラーの生産性を上げるような動きが盛んになっているようです。
例えば今日は雑用というか書類廃棄に関わる金具外しみたいなことをやっていて、「こんなの中国人雇ったほうが絶対安い」とか言っていましたがこれ冗談とかじゃなくて今度は危惧になったりしてね。将来はあらゆる仕事が分解されて海外労働者に移転してしまい、身包み剥がされぺんぺん草も生えない状態になっているかもしれない。雑用やりたくてもやれない時代。
その時僕らは一体どんな仕事をしているんでしょうね。


その特集で、オフショア時代に必要とされる人材、みたいな記事もありました。細かい内容は忘れたけれども、僕らも普段から「この仕事が分解されたら」みたいなイメージを持って仕事に取り組んだほうがいいよね。例えは悪いですけども、道端の昆虫の死骸を、きれいさっぱりアリが片付けちゃうイメージ。「あー、これも持ってくんだ」って感じのね。
仕事が単独で仕事足りえるのはある意味では自然に反している。それが解体されたらその時点で一番それをうまく処理できるものが各々持っていくのが自然かもしれない。行政は特に思うんだけど、同じ事務を違う仕事によって違うやり方で習熟させるところがある。その事務が仕事に属さなくなった途端に外部からの餌食になろう。僕達が考える仕事のうち大半が自分の仕事ではない。かなり気をつけて仕事を見ることによって、本当の仕事を見つけ出す感性を身に着けときたい。