図書館で今週の「週間東洋経済」を読んできたんだけども、今回の特集はSCについて(「SC(ショッピングセンター)ほど儲かるビジネスはない!」)だった。偶然ながら先日読んだ新書と対をなす記事だと言えよう。
当然ながらこの特集ではSC賛成!なわけでして、大店法とその後の大店立地法を巡る規制への感覚もまるで反対の立場だ。共通しているのは現状の日本では、大型店に対する規制がまるでない、という状態認識。事例自体も共通しており、福島県の伊達町の事例(規制強化への事例)をエポックと見る点では両者同じだ。
他方、これは週間東洋経済のみの事例だが、群馬県太田市では新設SCを核に街づくりをすることを決めた、というような記事があった。群馬県太田市といえば、市長の本を読んだこともある。良くも悪くも改革派なのだろう。太田市にも駅前中心市街地はあるのだが、衰退しきって今さら郊外に大型店ができたからってもはや変わることがないよってのが理由の1つ。
この理屈で言えば我が東海道線の各駅も近いんだろうなあと思う。だからと言って郊外型ロードサイド店、自動車中心主義でいいのかとも思う。
週間東洋経済と言えば先週の特集は「D(ディーゼル)の逆襲」だった。石油が逼迫することについて、どうしてもこれから先考えざるを得ないわけで、まあ過渡期として日本をディーゼルエンジンが席巻することになろうとも、将来的に車が生き続けられるかまではわからない。燃料電池に関しては眉唾なところが出てきたし、実用化が可能な次世代燃料は結局石油より高くつきそうだ。
改革にしろ保守にしろ一概にどうとも言えないが、考えるべきことは山ほどあるだろう。
追記:この話はイオンとウォルマートがどう違うか、って話になるのかもしれない。アメリカの大型店規制はほぼウォルマートに対するものだろうし、太田市が誘致したのはイオンだろう。西友ウォルマートは日本でうまくいっていない。
先日広島に行ったときに寄ったダイヤモンドシティ(イオン系デベロッパー、ダイヤモンド=三菱商事が出資)は、JRに駅を作らせた。駅から徒歩5分。これは郊外化ではあるものの、どういった事例に分類されるだろうか。