「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

やっと読み終わりましたよ。図書館で借りてからちょうど2週間。これで返しにいける。
まあ僕も一応心理臨床領域専攻だったんで、これは読んどかないといけないかな、と。心理テストも散々受けさせられましたもんね。それこそインクのシミことロールシャハの分析もやらされたし、心理テストⅠ、Ⅱぐらいまでとって、心理テスト受けて解釈してレポート出して、ってやったもんね。それについてはここで。
まあそんなわけで僕も変人奇人病人に散々判定されてきたわけですが、何の因果か日常生活を非常に穏便に送れちゃってる。おかしいっての。内的世界と外的世界は違うんじゃないか。自分が自分をどう思ってるか、と客観的他者から見た自分なんて違うに決まってる。
そんなわけでこの本でまず槍玉にあげているのは、血液型人間学ロールシャッハ・テスト、YGテスト、内田クレペリン検査である。これらは一般的に流布してもいるし、企業の適性検査にも使われている。しかし、何のことはない、古いんですね。
統計的に洗練されてないというか、新しい時代の手法や考え方をくぐっていない。今考えれば創始者の決め付けみたいなのが半世紀に渡って伝承されているような状態。
まあ僕もこんなんを受け続けて来ましたし、なんつーか心理学ってのはこんなもんだなあ、ってのは大学にいる時にもうすうす感じてはいました。というか心理学得意じゃなかった。
最後に、クレペリンという人が意外とやる人だというのがわかった。日本ではそれこそ一桁の数字を延々と計算させるテストに冠されているだけの人、って印象ですけども。