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京都議定書は実現できるのか CO2規制社会のゆくえ (平凡社新書)
- 作者: 石井孝明
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2004/03/18
- メディア: 新書
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そもそもその6%という数字に何の根拠もなかった、とこの本は言う。環境省、経産省、外務省などの密室での綱引きで決まったものだ、と。削減に向けて、アテのある数字ではない。(現に今日までCO2は大幅に増加している)
筆者はこの京都議定書を、下からの積上げによるものに直すべきだと言う。
さて、温室効果ガスについてなんだけど、これって温暖化との関係が証明されたわけじゃない。さらに、温暖化と異常気象との関連性も謎だ。温暖化によって、海面が上昇するという向きもあれば、いや逆に低下する、という向きもある。それほどメカニズムは複雑なのだ。
なおかつ京都議定書では温暖化を食い止めるのに必要なCO2の削減量には遠く及ばず、効果はほとんどない。(さらに温暖化の害が発生するのは何十年後)
つまり、議定書は、締結されたことだけが重要で、中身には議論の余地が残るってこと。
そんでこの本が濃密だったので自分の中で全然処理しきれてない。温暖化とエネルギー問題。ああ、何にもまとまってねえ。ところで、この本の著者は共同通信社の記者だって。