tanisige 奇跡の一打

今が羽化前ってんならさなぎの中でドロドロになっているのもわかりますが。
どうも パリーグのみプレーオフ日本シリーズ ってのがまだ安定していない。一年目だから当然なのかも知れないけど。この仕組によって得られるものがあれば失われるものがあるってのもわかるが…。プレーオフが興行的に成功した分、どこかで興行的に失敗しているのかも…。
中日西武の有利不利なんてのは試合が始まるまではわかんなかったけど、今のところ西武に有利には働いているみたいですね。中日ファンがこんなこと言うのもなんだけど。
短期決戦が初めての中日の若手は軒並みガッチガチで荒木井端は無安打、守備の人英智はタイムリーポロリとは。(しかも普段通りと言いつつレフト渡辺?渡辺はシーズン中ファーストなのに)
対する西武はプレーオフ終戦で気合の好投をした胴上げ投手の石井を先発に持ってきた。それこそシーズン中は振るわず、ダイエーとのプレーオフ初戦はノックアウトだったのに。これもそれまでのプレーオフで見定められたからだろう。
ただこれは嬉しい誤算と言うべきかもわからない。プレーオフで大車輪の松坂を2戦目に持ってこざるを得なくなった上でのことだから。
大舞台に弱いと言われた2002年の逆シリ男和田はアテネ*1プレーオフを経験して動じなくなっている。西武も若手が多かったが、プレーオフを体験して短期決戦に慣れたり、フィットしない選手は外したりということができる。
まあプレーオフという過酷なサバイバルを制したアドバンテージと言えば言える。逆に言うとこれから西部は「疲れ」が出てくるのかも知れない。
いやあ、問題は山積してると言えよう。中日の打線の湿りっぷりは、「中日が短期決戦に強くないチーム」というのを示しているのかも知れないし。それこそヤクルト巨人がプレーオフで出てきたならどうなったか、というのはまるでわからないわけで。

*1:同じく中日のアテネ組、福留は負傷離脱