占いの力 鈴木淳史洋泉社
「美しい日本の掲示*1」を書いた人の本だということで占いは50%ぐらいの興味で買ったのだけど、面白かった。この本を読んで初めて鈴木淳史という人の面白さがわかった感じだ。
とにかく面白い。なんていうかテキストサイト的なんだよね。「文章を読んで笑わせる」ってことを考えて書いてるなあ、ってとこが。エンターテイメントが、「柱としての内容」と「皮膚としての文飾」でできていて、なんていうか「衣がよく絡んでる」って感じ。テンプラで言うと。
まあ僕がなんか言うのもおこがましいんで読んでくださいと言うしかないっす。
流れで言うと、3部作の締めくくりらしいね。「クラッシック批評こてんぱん」「美しい日本の掲示板」、そして今作「占いの力」。見事に題名がミスマッチなのに、主題があるなんて、それこそ「骨と皮」のハーモニーだと思うな。