「ITでペーパーレス社会!」なんて妄想が本当に市民権を持っているのかはわからないが、職場にパソコンやインターネットが持ち込まれることによって、確実に紙の消費量は激増してると思うんですよ。
メールがくればプリントアウト。添付ファイルをプリントアウト。挙げ句の果てはうちの町役場のホームページがプリントされてファイルに閉じられていた。そこまで文書主義?!
うちの職場では紙の無駄遣いを頓着していない。これはやはりお役所なのかもしれないな。パッと刷ってミスなら「リサイクルボックス」と呼ばれる箱にポイである。それを出前のラーメンの器の下に引いて手製のテーブルクロスの出来上がり。2段論法でゴミ箱へ行くこの紙達はまだ役目をなしているのかもしれぬ。
本来ならば、過渡期としての紙の使用料の増大であって欲しい。紙であれ、ファイルであれ、どちらでも参照可能という常態を通り、最終的にはファイルの常態で全てを処理していくようになるのが理想のはずだ。
しかし現実はそうは行っていないように見える。例えばある文書ファイルをメールに添付して送ると紙が節約できるように見えるが、実際はまずできあがった書類を印刷して確認、よければメールに添付して送信、すると受け取った側は迷わずプリントアウト、稟議書にしてゴー、となる。結局2枚印刷されることになり、印刷される枚数は倍増だ。
全く持って意味がない。受け取ったファイルはその場で処理すればいいように思えるし、むしろファイルすらいらないような気もする。
本末転倒だと思うのがハンコである。本来コピーが簡単に作れることがその機能のはずだったのに、いつの間にか書類に押されるべきものとなってしまった。極言すれば、文書はハンコを押されるためにある。
しかし、思うにコピーとはパソコンの得意分野である。どういう技術が必要かはよくわからないが、書類にハンコを打つ代わりに、何かの認証技術があるはずだ。
そこへいくとシャチハタなどは何の意味があるのかわからない。あれは何も証明していない、ポーズのようなものなのに、それが紙を左右するとは馬鹿げている。
ドサリ
あ、この書類も綴じるんですか?あーあ、今日も書類整理かよ。