「社会調査」のウソ 谷岡一郎
というわけでやっと一冊読み終わり。

世の中に蔓延している「社会調査」の過半数はゴミである。始末の悪いことに、このゴミは参考にされたり引用されることで、新たなゴミを生み出している。

というのが背表紙(っていうのかな、わからないけど)の弁。実際アンケート結果などをよく見るけども、それらは恣意的なものであったり誘導的なものであったり母体数が少なかったり統計的に有意でなかったり、しっかりした目をもっていなかったら本当は判断がつかないものだ。
その判断の目を「リサーチ・リテラシー」と呼び、社会調査の読み書き能力を高めよう、というのがこの本の趣旨。なかなかエキサイティングな本だった。如何せん難しいと思った僕はあまりリサーチ・リテラシーを持っていなかったということでしょう。

ここからは余談。大学でレポートや卒論なんかを書く時に周りの人はやたらとアンケートなんかを多用したもんだったが、アンケートなどはかなりの注意を持ってやらなければならないもので、知識を持たずにやることはほとんど無意味なのではないだろうか。卒論のページを埋めるためだけにやるアンケートが果たしてどんな意味を持ったのか。これはアンケートを取るのが嫌いで一回もやらなかったようなモノグサの弁ですが。