変わる商店街 中沢孝夫

なぜ読み出したか忘れてしまったんだけど、一月以上かけてやっと読み終わった。読みかけの本がたっぷりあって困る。
こういう本を読むと、「合成の誤謬*1」のことを考えてしまうため、単に町おこしが成功しないところから町おこしが成功することへ賑わいが移動するだけなんじゃないか、という視点が働いて当事者だけの問題なのかなあ、と思ったりもする。でもまあ地域が盛り上がるのはいいことだし、と混乱して処理能力を超えるのです。
ついでながらこの本で成功例みたいな形で挙げられている島田と掛川は地元の感覚ではそれほどの成功例ではないよ、という気がした。失敗例でないけどね。

*1:個々人にとってよいことも、全員が同じことをすると悪い結果を生むことをいう語。個人にとって貯蓄はよいことであっても、全員が貯蓄を大幅に増やすと、消費が減り経済は悪化するなど。