はてなアンテナが流行り出したころ、はてなアンテナに拒絶反応を持つっぽい人がいたりして、そん時は「あんなもん、単なるツールやで」と思ってたけどそれはどうやら僕が間違いくさい。

ツールってもんは人を変えて行くもんだった。単なるツールだなんてとんでもない。はてなアンテナはインターネットを変えてしまったと言っても過言ではないのかもしれない。とにかくあの時違和感を感じた人はこのへんを感じていたのだろう。変化というものはある意味で恐ろしいものだ。

ツールというものは短期的な視点で見れば確かに使う人に変化を起こさない。しかし長期で見た場合には変化を起こす。さらに対象を広げて全人類的な話(大袈裟)にしたらその変化は誤差とは言えないほど大きくなるだろう。(例えば石器、鉄、とかそんな感じ。)

(インターネットはドッグイヤーといい、とても時間の経過が早い。これは人の入れかわりに関してもそうだろう。これは生物の進化と対応して考えることができる。まさに界隈の人の入れかわりの早さは進化のスピードを早める要因だろう。垂直的な遺伝子の移動が早い。ゆえにこのツールの変化は瞬く間に現れる。)

というわけでですな、便利になったわけです。その便利が何を起こすか。これは他のメディアの変遷を見てみればどうなるのかが自ずとわかるに違いない。

今日たまたま本屋で雑誌を定期的にお届けします、みたいなのがあって「あー、アンテナだー」と思ったわけです。雑誌を自分で定期購買するなんてのは続けても1年も2年も続くもんじゃない。それがそういうサービスをたのめば1年でも2年でも勝手に送られてくる。なんとなく読む。まあ新聞みたいなもんですね。そうなった時に必然的に読み方は変わるんじゃないか、と。

だからある種アンテナが文化をすでに破壊してしまったんじゃないか、ということです。別にそういうのは単なる気分の問題だからいい悪いの問題じゃないけど、変わってしまったのは人のせいじゃない、きっとツールのせいなのだ。

(例えば変化。1、アンテナは水槽のようで、そこから外に出ることができない。2、巡回サイトが飛躍的に増加した。3、それにより読まれるほうのサイトが変わった。具体的にはニュースサイト化、ブログ化。3、ネタサイトは伝播しなくなった。)

まじでテレビのアンテナがうちについたぐらいの変化ですよ。やーこれでやっとうちもテレビが見れるー。てな感じで。でもまあ店先のテレビでボクシングとか見なくなったなー、みたいな。