若者はなぜ「決められない」か 長山靖生

フリーターについてあれこれ書いている本。どうしても自分自身が渦中だと「こんなのちげーよ!」って言いたくなるけど実際に聞き取りもしてるみたいだから僕の見方もちげーんでしょうね。
昔の世代の人に言わせると「フリーター=夢を追うモラトリアム」って感じなのでしょうか。題にある「決められない」もこれを指しているのだろう。しかし僕にとってフリーターというのはデータに出ない失業のようなものに思えてしまう。
フリーター対策に、例えば若者の意識改革とか、そういったところからの視点も必要だろうけど、不況対策も必要なんだろうと思う。高校や大学を卒業することがなんら職を得ることに繋がっていない社会で、「夢を持て」だとか「妥協もしろ」だとか頭が混乱するだけだと思う。
何といっても日本は貯金が多いのだから、パラサイト・シングルも可能な限りやってもいいんじゃないかな、とも思いますね。