今日の中日新聞の日曜版の特集にあったのだが、15歳から35歳でフリーターが2割いるらしい。で20代の完全失業者が1割。じゃあ就職できてる人って何割ぐらいいるんだよ?(大学新卒のフリーターは3割)
モラトリアムの延長や余ってる労働力のプールならそれはそれでいいんだけど。

ワケがわかんないのは不況の癖に日本が豊かなことです。仕事がない、ってこりゃ別に悪いことじゃない。技術革新によって仕事が減らないんだったら仕事なんてやめたほうがいい。世の中がより生産的になれば仕事は減るはず。物がなきゃ困るけどね。食えないってわけでもないし。

問題は本当は全然問題なしにうまいこと回っていけるはずなのに、現状ではそうでないってことです。

ヘリコプターマネーって考えがあります。ヘリコプターでバラバラッと札をばら撒く。経済学者の中でもこれと同じ意味の政策をやれ、みたいなことを言う人もいる。

つまりはお金がないんです。他は全部ある。貯金もある。物もある。労働力もある。なあんだ、借金すればいいんじゃん。違うのかなあ。事業が回れば借金も返せる(税収は増える)。

政府は個人じゃないんだから支出を減らしちゃまずいんです。リストラとか効率化とかやると負ける人が出る。それはつまり無職である僕のことなんだけど、無職たる僕が消費を手控えることによって景気は悪化するかもしれない。だから政府はトータルにものを考えなくちゃいけない、と。

フリーターを作るような今の政府はいいのか、ってことです。別に僕が無職だろうとどうでもいいだろうけど、将来の日本を心配するなら(技術や技能の低下とか)不況を続けるべきではないのではないでしょうか。

構造改革は基本的に経費節減の話なので不況対策ではない。不況対策は基本的にはケインズ方式(金のばら撒き)しかないんではなかったかと思う。やればできることをやらないのがこの不況の原因かな、と。