江戸時代の設計者 (講談社現代新書)

江戸時代の設計者 (講談社現代新書)

前回の読書から1ヶ月以上も開いてしまいました。全然本読めない。というか日記も久々とかで。
藤堂高虎は、一般知識とすれば戦国大名の1人、ということになるのだろうか。もうちょっと踏み込んで、司馬遼太郎の「世渡り上手?」それとも慎重190cmの偉丈夫、だろうか。僕は実際その程度の知識しかなかったと思うが、築城や町作りの名手、いやもはやそのスペシャリスト、テクノクラートだとは知らなかった。いち早く家康に侍り、策謀を駆使したのはそのイメージの一面でしかなかった、ということで。
戦国から近世へ。幕府を作ったのは徳川だが、藩を作ったのは間違いなく高虎だろう。藩はそれまでの戦国大名の版図とは違い、拙速に言うと現在の地方自治体みたいなもんだ。城を戦闘用から執政用にかえ、町を都市計画して作り直した。そこにこそ藩の独立性はあったのだ。
あと話が戻って、高虎は何度も主人を変えたけども、心はずっと豊臣秀長(秀吉の異母弟)の家臣だ、みたいなお話で、それこそ秀長は信長の野望*1でしか知らないけれどもあの能力の高さはこういうことだったんだと改めて知りました。
で、大和伊勢伊賀近江そのへんに旅行したくなりました。