トヨタとホンダ 塚本潔 (光文社新書
2001年に書かれたものだからトヨタとホンダが対比されてるけど、今ホンダは一頃の勢いはないっぽいですね。それでも実力はあると思うけど。
この本を買った目的は、車について市場とか企業とか内部事情みたいなことを勉強したいと思ったからで、それについてトヨタとホンダという象徴的企業を知る過程でなにかしらつかめたらいいな、ということでした。結果、多少はつかめたと思う。
少し興味深かったことは、自動車業界の合従連衡について。なぜ日本メーカーが外国のビッグスリールノーなどに買われていったのか。つまりはこういうことだ。環境規制により平均燃費の抑制を求められた大型車生産メーカーであるビッグスリーは、小型車を作ることによって帳尻を合わせたい。だから小型車を作るための日本メーカー買収、というわけだ。端的に言うと、三菱はスマートの工場になるのかな?
*買収の例
マツダ―フォード スズキ、富士重工GM ダイムスラークライスラー―三菱 (日産―ルノー
日産の場合は多少事情が違っていて、ルノーは日産の技術やアメリカでの販売網が欲しかったということらしい。そう考えると日産って安い買い物だよなあ。
さて、この本の最後の部分で出てくるのはハイブリッドカー燃料電池車である。これは確実視された未来なのだろう。いつかハイブリッドカー燃料電池車の時代がくる。その時にデファクトスタンダード業界標準)が取れるかどうか。自動車メーカーはその競争の結果、燃料電池車を普及させるのは間違いのないことだと思います。