先生がお外に出てきてくれない話

所用があって、夕方4時過ぎに市内のある中学校に出向いた。中学校というのは「市立」なので、市職員である私が行くことはおかしくない場所である。30分ほど前に連絡して、職員室でちょっとした作業をすることになっていた。

職員室の前に、ユニホーム姿の中学生が数人。

そして職員室に入ると同じユニホーム姿の一人が立っており、その前に先生が椅子に座っている。

あ、完全に例のアレ。

私は作業をしないといけないので、連絡した先生のところに行き、作業について話し始める。

その時職員室には数人の先生がいます。そして、半部外者としての私。

このときにオンステージなのは部活の顧問らしき1人のみ。私はそれを聞くともなく聞く。

なんとなく、中学生の部活のメンバーがダラダラしているとかそんなような話らしい。「先生、今日はもう部活やれへんから、みなはん帰ったらどないでっか?」みたいな。


開け!天岩戸!出てきて!先生!


あと立ってる人とは立って話して!


えーっと、社会人長くやってると、「人を怒る」ことに対する怖さのほうを強く感じるんだよね。こんなに自信持って叱るなんてどこに権限があったり、信託があったりするんだい?と。そもそも市職員的には中学生でも住民だ。私たちは全体の奉仕者であるが故に、納税者と非納税者を分けたり、選挙権の有無や行為能力の有無で分けないはずですよね?

あと、なんとなーくですけど、半部外者(私)が職員室にいることで、ちょっと空気が微妙になった気がするんですよね。顔を知っている先生も少しはいて、僕を見て微妙な表情だった気もするし、生徒を良い方向に導こうとしている顧問その方も少しお上品になった気がしてしまうのは自意識過剰かしら。

途中からは作業に意識を向けていたので、顛末がどうなったか確認はしていない。(最後は皆どっかへ行ってしまっていた)

もはや中学時代のことなどほとんど記憶にないので、今の自分の感覚で言うと、「なんで先生は児童生徒に怒れるの?(本日の先生は怒っていませんでしたよ!生徒を良い方向に導こうと古くからある方法で指導しておられました。ただ、生徒はシュンとしてた気がしました。)」という感じ。学習指導要領や大学の教職課程等で、児童生徒に「怒る・叱る」ことを教えているのでしょうか。国家には国民を怒る権利があり、それを先生に委託しているのでしょうか。

私は詳しくないのでわかりません。児童生徒の尊厳をもっと尊重しても良い気はします。